【Office Open XML】隠し文字

17.3.2.41 vanish(Hidden Text)[p.329]

runの表示・非表示を定義する要素。
モデルはCT_OnOffでval属性の値によって表示(true)・非表示(false)を指定する。
val属性が存在しない場合は表示(true)として扱われる。

段落に対する設定

スタイルに指定

段落スタイルのデフォルトの文字飾りとして隠し文字を設定することが可能。
styles.xml

<style type="paragraph" styleId="Hidden">
  <rPr>
    <vanish/>
  </rPr>
</style>
document.xml

<p>
  <pPr>
    <pStyle val="Hidden"/>
  </pPr>
</p>

直接指定

段落の文字列に文字飾りとして隠し文字を設定することが可能。
document.xml

<p>
  ...
  <r>
    <rPr>
      <vanish/>
    </rPr>
  </r>
</p>

段落マークに対する隠し文字

 以下の場合は、段落スタイルの隠し文字の設定がXの値で上書きされる。
document.xml

<p>
  <pPr>
    <pStyle val="Hidden"/>
    <rPr>
      <vanish val="X">
    </rPr>
  </pPr>
</p>

表に対する設定

スタイルに指定

セル内の段落のデフォルトの文字飾りとして隠し文字を設定することが可能。
基本的に段落と同じ。

段落スタイルと表スタイル

『隠し文字がデフォルトの段落スタイル』と『隠し文字がデフォルトの表スタイル』が同時に指定されている場合
普通に考えると対象の段落は隠し文字になりそうだが、なぜか打ち消される。
つまり、段落スタイルと表スタイルの隠し文字の設定は排他的論理和になる。